@article{oai:kpu.repo.nii.ac.jp:02000019, author = {野口, 芳子 and Noguchi, Yoshiko}, issue = {75}, journal = {京都府立大学学術報告. 人文}, month = {Dec}, note = {「シンデレラ」の邦訳は明治期に12話存在する。ペロー版「サンドリヨン」が9話で、グリム版「灰かぶり」が3話である。最大の改変が見られるのは、国語教科書に収録された坪内逍遥著「おしん物語」である。落とすのが靴ではなく、扇になり、その絵柄を当てるのが課題となる。おしんは夕方6時の門限を守れないと思い、園遊会への2回目の参加を辞退する。その殊勝な心掛けが報われて、玉の輿に乗るのである。教科書や新聞記事ではなく、雑誌や書籍になると改変の度合いが低くなり、原文にかなり忠実な訳も出現する。おすす、燻娘(ふすばり)、真珠姫といった名前の日本化はあるが、内容の改変は限定的なものである。原典に忠実な訳も出現し、ペロー版では井上寛一訳「燻娘(ふすばり)」、グリム版では澁江保訳「シンドレラ嬢奇談」がそうである。明治期の邦訳はドイツ語やフランス語の原典からの訳ではなく、すべて英訳からの重訳である。}, pages = {175--201}, title = {日本における「シンデレラ」(灰かぶり)の受容:明治期を中心に}, year = {2023}, yomi = {ノグチ, ヨシコ} }